地熱発電の投資

世界でも屈指の地熱大国である日本では地熱発電がさかん?実際のところはどうなのでしょうか、実像に迫ります。

地熱発電の概要~世界三大地熱大国・日本~

地熱発電とは、地中の熱を利用して発電するシステムのこと。熱で発生した蒸気によってタービンを回し発電させる仕組みです。

地熱は半永久的に安定供給されるため、事業が軌道にさえ乗れば、安定的に利益を生む発電所になるかもしれません。

ところで日本は、どこを掘っても必ず温泉が湧く、と言われています。掘る深さや温泉の温度には違いがありますが、基本的には日本国土のどこを掘っても温泉らしきものが噴出するようです。そのため、日本は世界でも三本の指に入る熱資源国とも言われています。

日本の地中が温かい理由は、地中の深いところで大陸プレートの移動と衝突が繰り返されているから。プレート同士の摩擦で地中に熱が発生しているのです。

これだけの熱資源大国である日本ですので、本来であれば地熱発電大国でもあるべきもの。ところが実際に現在稼働している地熱発電所は、全国にわずか20カ所しかありません。しかも、20カ所の総発電量は国内の電力供給量の0.3%ほどと寂しい数字です。

なぜ日本には地熱発電所が少ないか?

地熱が豊富な日本で地熱発電が低調な理由は?以下の2つが考えられます。

●コストの問題

地熱発電の設備に対して、初期投資額があまりにも大きいので、参入できる事業者が限られてしまっているからです。

●投資回収リスクの問題

地熱、地熱と声高にいっても採算に見合うほど十分な地熱が得られるのかどうか。こればかりは、掘ってみなければ分かりません。莫大な投資を行ったうえに、掘ってみたら温度が低かったともなれば、投資回収に何十年かかるか知れません。

日本は地熱の潜在力が高いとはいえ、なかなか地熱発電が普及する見通しがありません。

地熱発電が利益を生むまで

地熱発電所にはさらに、致命的なデメリットがあります。それは、発電所の要でもある「出力」が弱いこと。出力規模は5kw程度と言われており、建設費用から計算すれば、投資回収に20年以上かかることになります。

ただし、地熱は半永久的かつ安定的に電力をつくり続けます。その安定性は特に、太陽光発電や風力発電にはない大きなメリットです。それゆえ、投資回収に20年かかるのであれば、21年目からは安定的に利益を生み出すのではないでしょうか。

ただし、そこには20年待てるかどうかと、20年後の電力情勢がどうなっているか分からないとの2つの問題が横たわります。

ちなみに1966年、岩手県に日本で最初の地熱発電所がつくられました。松川地熱発電所です。運転開始から37年後の2003年、会社更生法によって別会社に譲渡されました。

20年後、そして30年後の情勢は、来てみなければ分からないものです。

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